駅とは、列車を停申させて旅客あるいは貨物を取扱うための接点となる場所として設けられた施設で、営業上からは一般駅・旅客駅・貨物駅の三種に大別できます。 駅の多くは一般駅で、旅客・貨物の両方の窓口をもっているものが多かったのですが、近年は輸送子役の変化によって貨物の取扱いをする駅が少なくなっています。 旅客駅(例えば東京駅・大阪駅など)は旅客つまり人間だけを、貨物駅(例えば飯田町駅・宇都宮貨物ターミナル駅などやかつての汐留駅など)は貨物・荷物だけを取扱います。旅客駅のうち、近距離電車専用の駅を特に電車駅などとも称します。 駅を線路綱、路線図式からみてみますと、終端駅(ターミナル)・中間駅・分岐駅・連絡駅 〈ジャンクション)の4つの形態がみられます。 終端駅は線路が終端というのではなく、列車が始発、終着駅になるような駅(例えば青森駅、名古屋駅、千葉駅など)をいい、このうち線路が行き止まりになっている駅(例えば門司港駅、上野堺など)を頭端駅と呼びます。 中間駅は大きな駅と駅の間の駅、つまり大部分の駅がこれに属し、 分岐駅は路線の別れる駅(例えば蘇我駅、品川駅など)、連絡駅は私鉄やその他の交通網との連絡が出来る駅(例えば浜松町駅、渋谷駅など)をいいます。 更に列車の運転上から、始発駅・終着駅・待避駅・折返し駅・臨時駅などという分類も出来ます。 また特殊な駅としまして、スイッチバックによる列車移動のための停車場としての駅もあります。 駅といいましても、新宿や池袋、東京や大阪といった、一日に百万人を超えるかそれに近い乗降客のある駅もあれば、一日に十人も乗降客のいないローカル線の駅もあります。そこにはそれぞれのドラマがあり、情景があります。 JRに分割・民営化されて、地元自治体と共同で、はじめに定義しましたこれまでの人の乗降、貨物の取扱いのための駅から脱却し、観光案内所、公民館、劇場、図書館、温泉、食堂、レストランなどを備えた駅舎がモダンな建物として改築されています。ログハウス風、メルヘン風、クラシック調といったものや歴史的建物の復元など地域に合わせた計画も実現されています。 明治・大正時代に建てられました木造の駅舎も老朽化して、ちょうど改築しなくてはならない時期になってきました。古くで懐しい駅舎が新しい姿に変わるのは寂しいですが、駅は利用者にとってのコミュニケーションをはかる場所として、多角的な場所という目的を担って新文化ゾーンになりつつあります。 (旅のスケッチ駅物語より) |
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